貴重

コルク栓を抜くのに失敗した時の正しい対処法

現在では森林資源の保護という観点からも少なくなってきましたが、高級な銘柄ほど残っているのがワインのコルク栓です。
このコルクはとても柔らかい素材なので栓に使いやすい反面、栓を抜く時にやり方を間違えると途中で割れてしまうことがあります。
ただでさえ抜きにくかったコルクが半分くらいになってしまったら、さらに抜きにくくなるのは必至です。
そんな時どうすれば良いのか、正しい対処法について考えてみました。

最もよくある、コルクが半分くらい割れてしまうケース。
割れた上半分は外に出てきて、瓶には下半分が残っているはずです。
この時に多くの人は逆に押し込んで中に入れてしまうという対処をします。
実はこのやり方、ワインのプロも推奨している方法で正解なのです。
ただし、単にコルク栓を中に押し込んだだけだとずっとワインの中にコルク栓の半分がプカプカと浮かんでいる状態で、ワインにその匂いがついてしまったり、コルクの破片がたくさん瓶の中にあってそのまま飲むことにもなりそうです。
そこでおすすめなのが、デキャンタに移す方法です。
この時に忘れてはならないのが、コーヒーフィルターや茶こしなど、コルクの小さい破片を濾過してデキャンタに移すことです。
そうすればコルク栓の失態は完全になかったことになります。

ちょっと変わった方法としては、ワインボトルの底を打ち付けるという緊急手段があります。
壁かワインボトルのどちらかにタオルなどでショックを吸収できるようにして、その状態で瓶の底を強めに何度か打ち付けます。
するとワインの水圧によってコルク栓が徐々に押し上げられてきて、素手で持ち上げられるほどのところまで出てきます。
後はそれを手で持って引き上げればうまく取り出せるはずです。

コルク栓を日常的に頻繁に開けるという人はなかなかいないので、これらの方法を知っておくだけで失敗した時にすぐ対処ができて便利です。
パーティなどで落ち着いて対処すれば、回りから一目置かれるかも知れません。