実はマナー違反だった「ポンッ」ではなく静かにスパークリングワインを開ける方法
スパークリングワインと言えばお祝いごとで飲むことも多いので、最初の乾杯の勢いよろしく「ポンッ」という音を敢えて鳴らしながらコルク栓を飛ばすように開ける方も多いと思います。
しかし、実はこれマナー違反なんです。
理由は色々とあるのですが、大勢の人がいるところでコルク栓を勢いよく飛ばすと人に当たったり照明が割れて破片が危険であるなど、音よりも飛んだコルク栓の行き場が危険であるという理由でマナー違反だというのが日本国内での常識になっています。
もちろん、ワイン文化の本場である欧米でもやはり大きな音を立てず静かに開けるのが正しいマナーとなっているそうです。
そこで、どうしても勢いよく開けてしまいがちなスパークリングワインの栓を静かに開ける方法をレクチャーしましょう。
スパークリングワインは炭酸飲料なので、中身から上に押し出す力が常に働いています。
ご経験がある方も多いと思いますが、瓶を落としたりぶつけたり、揺すったりすると炭酸を含む中身からの圧力はさらに強くなり、栓を開けた時の勢いはさらに強くなります。
そうなるとどれだけ静かに開けようにも中身からの勢いが強くなりすぎるので、栓を開けるまで極力揺すらず優しく取り扱ってください。
次に栓の開け方ですが、コルク栓についている針金を緩める際には布をかぶせます。
この布は誤ってコルク栓が飛んでしまった時にガードの役割を果たしてくれるだけでなく、音漏れを防ぐ役割もあります。
針金を緩めたら、後はもうコルク栓だけで封がされている状態です。
ここからは上に抜こうとする力をかけるのではなく、栓または瓶を回して徐々に緩めていきます。
コルク栓はネジになっているわけではありませんが、徐々に回しながら上に持ち上げていくと栓が開いた時に「シュッ」という感覚があります。
これで外部と内部の気圧は同じになったので、後は普通に引き抜いて問題ありません。
この方法だと静かに開けられるだけであく、とてもスマートでまるでソムリエが作業しているように見えます。
パーティの際に心得ておくと一目置かれるかも知れませんので、ぜひ習得しておいてください。